同居ゲーム
「もう9時だよ。」


クックッと海斗は笑って、傍に置いてあったコーヒーを飲んだ。



「あ、お代わり淹れる?」


「あ、お願い。
まだ残ってるから、由宇希も飲みなよ。」



海斗からマグカップを受け取り、キッチンへ向かう。


ありがたくあたしも自分の分も淹れる。



「朝ごはんは食べた?」


「まだ。
てゆーか、買い物に行かなきゃ何も無いよ。」



うわ。
あたしはマグカップを運びながら息を吐いた。



「そっか、まだ何にもないんだ。」


「うん。
自分で持ってきた物しかないんだよね。
食材は勿論、食器とかも。
さすがに家電はあったけど。」



言いながら海斗はお湯を沸かしたポットを指した。



「じゃあ今から買い物行く?」



海斗が頷いたので、あたしは用意をしに部屋に戻った。



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