同居ゲーム
いっぱい買った…。
袋3つ分だからな。
お金も大変だ。
…今月大丈夫かな?
「由宇希、俺全部持つよ?」
レジ袋を抱き抱えるようにして運んでいるあたしに海斗は手を差し出してくれた。
「大丈夫。
海斗2つも持ってくれてるじゃん。」
「男と女じゃ身体能力違うんだよ。」
呆れたように笑って、海斗はあたしの袋を持ち上げた。
「ダメだよ!
重いのに…。」
「3つくらい平気。
由宇希、俺もともと荷物持ちの為に来たんだから。」
気を使わなくていいよ。
海斗はそう言って笑った。
ヤバイ。
キュンとかいった、この胸。
あたしは急いで海斗の横顔から目を逸らした。