同居ゲーム

川端さんは…いない。



手早く冷凍のコロッケを揚げながらあたしは美喜さんに聞いてみた。



「美喜さん、川端さんは？」


「知らないわよ、あんな子。
あたしが声かけても首振って返事するだけなのよ？」



あ～、美喜さんとは合わないタイプだろうからな。



あたしは苦笑いでその場を凌いだ。






数十分後



「出来たよ～。
みんな、取りに来て。」


「「やった！」」



美喜さんと真田さんが真っ先に走ってきた。



「慌てないで。」



がしゃがしゃと食器をたくさん抱える真田さんにほとんど悲鳴に近い声で懇願した。



「そうだよ、真田。
人数分はあるんだからさ。」



ああ、海斗神様！