同居ゲーム
あたしが夕食後、洗い物をしていると川端さんがあたしに寄ってきた。
「どうかした?」
おずおずと訊くと、川端さんはぽつりと言った。
「私を見てました?」
あたしはグサッと胸を抉られた気分…。
仕方なく観念して頷いた。
「ゴメン。」
「いいです。
わかったんで。」
…怒ってるんじゃなかったんだ?
すたすたと直線的に歩いて行く川端さんを目で追いながらあたしは首を傾げた。
よくわからない人だなあ。