同居ゲーム
学校
「ねえ、最近由宇希変じゃない?」
「あ、そう?」
ザックリと言ったのは友達の彩華だ。
「なんかねぇ。
疲れてる?」
う〜ん、と考える素振りをみせ、彩華は言った。
あ、確かに疲れてるかも。
あたしが家事ほとんどやってるしね。
「ちょっと疲れてるかも。」
「無理しないでよ?
あんた体弱いんだから、倒れでもしたらあたしも倒れちゃう。」
…どこまで本気かわからない彩華にヒヤッとしたのは内緒だ。
「わかったよ。
だから本当に倒れないでよ。」
「わかってるよ。
冗談。」
ならいいけど。
あたしは机の中から教科書を出して、ナイロンバッグに詰め始めた。