同居ゲーム
階段を下りて、三年生用の靴箱スペースに入る。



ここを使い始めて、まだ数週間しか経ってない。



そして、マンションに越してからは数回目。



まだ慣れない。



私は迷いかけながら自分の番号にたどり着き、靴を履き替えた。



今頃、宏樹の奴、彩華にプレゼント渡してるんだろうな。



あたしはフフッと笑った。



周りからは白い目で見られてただろう。



でも今はそんなこと気にしない♪



明日、彩華を観察しよう。



今まで罵ってた分、優しくするんだろうなぁ。



滅多に人前ではならないラブラブモードになったりして。



あたしはそっと席を外す計画を立てた。



彩華、「いらん気を回すなッ!」って怒ってきそうだけど。



今週くらいは…ね。





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