同居ゲーム
「ねえ、髪の毛いじらせてくれる?」


「えっ!?」



美喜さんの言葉にあたしは固まった。



まさか、美喜さんみたいに髪の毛盛られるんじゃ…。



不安な眼差しを向けると、美喜さんは豪快に笑った。



「大丈夫、変にはしないから。」


「じゃあ、央にやってあげて?」


「嫌だ、こんな奴。」



央はきっと、美喜さんの自分への評価に初めて感謝しただろう。



「そんな…。
ねえ、央?」



呼びかけても、央はどこ吹く風。



馬鹿野郎~!



さっき、いいところあるって言ったの取り消してやるぅ!



央はさっきから不自然に首を捻じ曲げたまま、あたしと目をあわそうとしない。



いや、正確には美喜さんとも。



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