同居ゲーム
「うわ、由宇希の髪、サラサラだね。」


「そうかな?」



特に、ケアしてない。



伸ばしっぱなしの、ぼさぼさ。



「コテ、使うよ。」



温めてあったコテで髪がまかれていく。



あ、毎朝まいていくのもいいかも。



高校になったらね。



あたしにとっての高校のイメージは、入ったら髪も服装もある程度は自由。



そして、彼氏もできて、部活も楽しんでするもの。



友達とは遅くまで喋ってて…。



理想かな、やっぱ。



ひとりで創造しているあいだにも、髪は仕上がっていく。



「ひゃっ!?」



突然、頭皮に冷たいものがあたった。




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