同居ゲーム
「美喜さん。」


「ん?」


「あたし、お姉さん欲しい。」



ふと、髪を触っている手が止まった。



そしてすぐ動き始める。



「何、それはあたしに姉になれって言ってるの?」


「うん。」



開き直ってあっけらかんと言うあたしに、返事はなかった。



怒ったかな?



鏡で後ろを向けないあたしには確認出来なかった。








そして、なんとなく流れて、その話題はもう持ち上がらなかった。












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