同居ゲーム
どうしよう。
帰るまで、彩華は自分から話しかけて来なかった。
なんか、お昼から機嫌悪かったし…。
「ねぇ、宏樹。」
「お、由宇希か。
何?」
友達と喋っている宏樹を呼び、相談してみた。
宏樹も頭を掻く。
「そうなんだよな。
あいつなんか機嫌悪いよな。」
俺も弱ってる。
そう呟いた。
「あたしが最近変だから?」
「原因はそれかもだけど、お前に責任は無い。」
真顔で慰めてもらった。
そうならいいけど…。
「大丈夫、気にするな。」
うん、と頷く。
あたしがぐだぐだ言っても彩華の機嫌は直らない。
それに、彩華は一旦拗ねると徹底的に拗ねる。
しばらくそっとしておくのが一番だ。