恋してキューピッド!
はたから見るとあたしと先輩、カップルに見えたりするのかな…とかカナリ図々しいことを考えてみる。



先輩は、どういうつもりであたしのことをデートに誘ってくれたんだろう。



そもそも先輩はあたしのこと、どう思ってんだろう。


優しくしてくれたり、からかってきたり…





そんなことされたらイヤでも好きになるじゃんか。



期待しちゃうじゃんか。







「あの、先輩、今日はありがとうございました。」



薄暗くなった駅までの帰り道、先輩の背中を見ながらペコリと頭を下げた。



「こちらこそ付き合ってくれてありがとう。楽しかった☆」



「あたしもです!」



「そう、ならヨカッタ♪」



「あの……」



「なに?」


「あの…先輩は…どうして、あたしみたいなのデートに誘ってくれたんですかっ!?」


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