恋してキューピッド!
それからも僕が話しかけると、美羽は顔を真っ赤にしながらオドオドしていた。



そして気付いた。




きっとコイツは






僕のことが好きなんだ。



僕自身、好きだの愛だのそんな感情なんて持たないからわかんないけど、


人間界で言うところのコレは恋ってやつなんだろうな、と思った。



僕のことを好きでも結ばれないのに、可哀相なヤツ、なんてちょっと同情したりした。



ほっとけばいいのに、なんだか気になった僕はその後も美羽と関わるようになった。



ある日、


街を歩いているとトントンと誰かに肩を叩かれた。



「よっ☆久しぶり。」


「あ。」



そこにいたのは恋の神様見習いのアイツだった。


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