恋してキューピッド!
「へぇ…神崎恋ね。」


「我ながらカッコいい名前つけたと思うんだけど、どお?」



満面の笑みで自身満々に言っていたので、



「ダサ。」


と、一言だけ言ってやった。



アイツ…“恋”はムッとしていた。



「お前修行達成まであと何人なの?」


「350人。」


「は!?ホントに!?楽勝じゃん!じゃああと数ヶ月で見習い卒業だね~…」


「いや、あと3年は残るつもりだよ。」


「なんで!?」


「狙ってるコがいるから。」


「狙ってる?へぇ~!お前が人間に興味持つなんてめずらしっ!」



「そ?女の子なんだけど、おもしろいヤツなんだ。僕に気があるみたい。」


「命知らずなヤツだね。」


「僕が死神だなんて思ってないだろうからね、可哀相に。」


「なんだか楽しそうだな、お前。」


「まぁ、ぼちぼち♪」


「決めた!」


そう言って恋はビシッと手を挙げた。



「俺も遥が狙ってるコ狙うことにした!」



「はぁ?」


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