恋してキューピッド!
それから数年経った今。





僕は一体何をやってるんだろう。



軽々しくキスなんてしてしまった。


まぁオデコだったんだけど。



なぜか急にキスをしたくなった。



さすがに唇はヤバいと思った。



力が移る以前に僕の死神の力で美羽の体力が弱まる。


そう思ったら唇には出来なかった。



そしてそんなこと考えてる僕って一体何なんだろう。



確実に自分の中の芯がブレている。



認めたくないけど…確実にブレていた。



そんな自分にイライラする。



このキモチを振り払いたくて街に出た。





片っ端から刀で斬った。



僕は死神になるために人間界にやってきた。



目的はそれだけ



ただそれだけなのに。



そう思いながら斬った。






なのにキミは現われるんだ。




「遥先輩っ!」



香月美羽


お前は一体何なんだ。


僕の頭に焼き付いて離れない。


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