恋してキューピッド!
「アイツにさぁ俺嫌われてるみたいなんだよね。おまけにやっぱりお前のこと好きみたいだし。諦めるしかないかな~って思ってるとこでさ。」


「…………………」


「ねぇ、何フリーズしてんの。オイッ!」


「……なんでさー、なんでお前、僕のこと美羽に話したの?」



「え、いや~特に理由はないってゆーか…あまりにも楽しそうにしてるからさ。なんか可哀相じゃん。つーかお前アイツにチューしたろ!」


「…なんのこと。」


「ミューちゃんは簡単に騙されるだろうけど、俺は騙されないからね☆遥ちゃん!」



「いてててて…やめろ。」



ムカつくくらい満面の笑みで恋が僕のほっぺたをつねった。



「お前のせいで俺が神様見習いってバレたんだかんな。」


「あ、そう。それは大変だったね。」


「誰のせいだと思ってんの?あ!?」


「あーはいはい、ごめんなさい。だからつねらないで下さい。」



せっかくのイケメンが台無しだ。


「おもしろがって遊ぶのは遥の自由だけど、ミューちゃんに気持たせすぎんのもあとが残酷だぞ。」


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