恋してキューピッド!
放課後、いつものようにジョーの自転車の後ろにまたがる。しばらく乗っているといつもと帰り道が違うことに気がついた。



「どこ行くの?」


「お前の好きなとこ。」


「遊園地!?」


「アホか。時間的な余裕を考えろ。」



「じゃあドコだよ~。」


あたしはほっぺたを膨らませる。



「着いた。ココ。」



ん?


ジョーの後ろからヒョコッと顔を出して確認する。



「ジェラードっ!!」



あたしの前に現われたのは行列ができる人気のジェラード屋だった。


あたしはここの巨峰ジェラードとモカジェラードが大好きで学校帰りによくシオちゃんと食べていた。


いつも行きたいけど、お金ないし並ぶのがおっくうだから最近は行ってなかったっけ。



ジョー覚えてたんだ…



「今日は俺がオゴッてやる。」


「えっ!?うそ!」


「ジョー様に二言はない!」


「やったー!」



列に並んで2つ買う。あたしはもちろん巨峰とモカのハーフで、ジョーはティラミスなんてキャラじゃないのを頼んでいた。


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