恋してキューピッド!
「それで木っ端みじんの粉々になるまでフラれたらそんときはそんときじゃん☆」


「なにそのちょっと嬉しそうな顔。」


「あ、ワリィ…つい本音が。フラれても俺はいつでもいるし、そんときはオールでグチ聞いてやるから。な!」



「ジョー…」




なんであたしジョーを好きにならなかったんだろうな。


ジョーのこと好きになってたらきっと…幸せになれてたんだろうな。




ジョー


ありがとう。






「つーかお前のジェラード…とんでもないことになってるぞ。」


「え…キャーッ!巨峰モカ味になってるー!」



手にしっかり握られたジェラードはカップの中でドロドロに溶け混ざりあっていた。



「ジョー…」


「ん?」


「もう1個おごって♪」


「断る!図々しいんだよ。」


「いたっ!すぐ叩くー!」


「バカは叩かないとなおんねーからなっ!」


それからしばらくふたりでギャーギャー騒いだあとジョーに家まで送ってもらった。


ありがとうジョー。


ジョーのおかげで吹っ切れたよ。



「よし…」


待っててください先輩!


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