恋してキューピッド!
3年で転入してきたということもあって遥先輩のことは話題になってたからなんとなく知ってたけれど…



まさかこんなにカッコいいなんて!


「初めまして。3年の蓮海遥です。よろしくお願いします。」



こんなたったひとことに胸を打ち抜かれてしまったあたし。


王子様が迎えにきてくれた!


図々しくもそう思ってしまった瞬間だった。



それからあたしの中で遥先輩はまさに憧れの存在っ☆


正直、高校も先輩を追っかけて入ってきたのが50%くらいある。



もうあたしにとって遥先輩は“神サマ”なのです!


軽々しく「付き合いたい」とか「好き」なんて言葉で終わらせたくないくらい高貴なお方………



「……う、美羽?」

「へっ!?」

「大丈夫?フリーズしてたけど…」



完全に妄想モードにスイッチが切り替わったあたしを現実に呼び戻すように先輩が言った。


「あああああ、だだだ大丈夫でっす!」


ヒーッ!
まぶしすぎるっ!
そんな大きな瞳であたしを見つめないでくださいっ!

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