恋してキューピッド!
あたしは精一杯笑った。半ばヤケクソだったけど、ジョーが言ってたようにぶつかっていった。


「……美羽」


「あの!返事はいらないですから!気にしないでください。それじゃあ!」



あたしはその場から走り去った。


呼んだのはあたしなのに逃げるとか失礼だったかな…



でも、もう少しあの場にいたらまた泣いていたと思う。



そんなかっこわるいとこ見られたくないし。








「……で、恋はいつまで見てんの。」



「やっぱバレてた?」


「美羽に嫌われてる理由が分かる気がする。」


「うるさいな~。に、してもまさかの死神にのめり込むパターンとはねぇ…お前の作戦は逆効果だったみたいよ?」


「別に…作戦なんか立ててないよ。」


「大体お前死神のくせに優しすぎるんだよ。てか情に弱すぎ。」


「そんなことないけど…」


「仕事は仕事で割り切んないと。」


「そんなこと恋に言われなくてもわかってる。」


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