恋してキューピッド!
―――――――――

そして、いよいよ


七夕の前日を迎えた。





「ふわぁ~……どぅわっ!!なななにやってんのお前!」


「あ、潤おはよう!」


出来上がった味噌汁とゴハン、目玉焼きをテーブルの上に乗せていく。



「なに!?この状況なに!?現実!?」



「うるさいなぁ…早く座りなよ。」


「だってコレ…え?お前が朝ゴハンの支度したんでしょ!?」


「そうだよ。」


「どういう風の吹き回し?」


「別に?たまには作ってみようかと思って!いらないなら食べなくてもいいけど、モタモタしてると遅刻するよ。」



普段は料理なんて全くしないけど、今日で最後だしね…家族孝行しないと。


怯える潤をよそに黙々とゴハンを食べ、時間に余裕を持って家を出た。



「さてと…もうすぐ来るハズなんだけどー……お☆きたきた。」



「よーっす。」


「よっ!」


「俺をパシリに使うとは…高いからな?」



自転車に乗って颯爽とやってきたジョーは親指と人差し指で輪を作って見せた。


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