恋してキューピッド!
「じゃ、あたしちょっと行くとこあるからジョーは先教室行ってて!」


「え?あ、あぁ…」



その足で屋上に向かう。


もちろん鍵は閉まったまま。



「うし…」



神様の力がちょこっと移ったってことは…あたしにも鍵を開ける力があるはず!



……………たぶん。



目を閉じ気持ちを集中させ、恋クンみたいに南京錠をギュッと握ってみる。



「うりゃっ!」



ガチャン!



「出来た!」





ミラクル~!



屋上に行くと日差しが熱かったが、風が気持ちヨカッタ。



「はああー…」






フェンスにしがみついてグラウンドを見る。登校してくる生徒がまさに豆つぶに見える。



もう今日で終わりか………




「あれま……」




そう思った瞬間、ヒザがガクンとなってその場に座り込んだ。



どうしよう…


ヒザが笑って…

おまけに腰も抜けたみたいで…



立てないんですけどっ。


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