恋してキューピッド!
カッコつけて諦めますとか言っちゃったけど…本当はすごく怖かったりする。



実はめちゃくちゃ死にたくなかったりする。


だってまだ若いし…

やりたいことたくさんあるし…

彼氏欲しいし…

結婚したいし…

ドレス着たいし…




なんで人間の欲ってこんなに尽きないんだろう。



死にたくないなー…


寿命なんて知りたくなかったなー…



先輩に死神見習いですかなんて聞かなければヨカッタ。


そしたらあたしは死ぬまできっと幸せだった。


たとえ先輩が本当はあたしを好きじゃなかったとしても、あたしは騙されたまんま幸せな気分で死ねたんだよな…


ウソも方便とは良く言ったもんだよ。



先輩の笑った顔や、声や香り、色んなことが頭を巡った。



せめて最後は一緒にいたかったな…



死神を自ら呼ぶヤツもなかなかいないんだろうけど…



涙がツーッと頬を流れた。



泣きたいと思って涙が出たんじゃない。自然と、先輩のことを考えていたら勝手に涙が出た。

自分の意志とは関係なく涙があふれた。


「これは涙じゃないもん…心の汗だもん…」



意味の分からない青春マンガのようなことをボソッとつぶやいてみる。


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