恋してキューピッド!
「そういえば名前、香月…美羽…ちゃんだっけ?」


神崎クンは少々イラついてるあたしをよそにマイペースに話を続けた。


「そうだけど…?」


「そっかー☆キミが香月美羽ちゃんねー。」


え?
なに!
その前々から知ってましたみたいなカンジ!


あたしたち会うの今日が初めてじゃないの!?



キミが香月美羽ちゃんかなんてまるで誰かから聞いてましたみたいな…


「それが、どうかしたの?」


あたしは少し不安そうに神崎クンの顔を見た。


「あーいや、別に☆気にしないでっ♪」









そーゆーのがイチバン気になるっつーの!



なんなんださっきからこの人は!




「あ、紹介遅れましたが、ちなみに俺は神崎恋でーすっ♪恋と書いて恋愛のレンと読みますっ!レンって呼んでー☆よろしくねミューちゃん♪」


恋…レン…


恋クン…だぁ!?



こ、この

変ちくりんが


さっきトイレで女子が騒いでた恋クンなワケ~!!??




コレがあたしと恋クンのある意味衝撃的な初めての出会いだった。


もっとも、初めて会った気でいたのはあたしだけってことに気付くのはしばらくしてからのことなんだけど…


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