恋してキューピッド!
「二人は友達なの?」


あたしとジョーのやり取りを見て恋クンが首を傾げた。


「うん、まぁ、クサレ縁ってやつかな☆」

「神崎も気をつけたほうがいいぞ、コイツ超めんどくさい女だから。」

「ホント黙ってくれるアンタ。」

「へぇ~☆ふたりは仲良しなんだねー♪」

「仲良しとゆーか、あたしからしてみれば身内みたいなカンジなんだけどね。」


「身内!?俺、身内レベル!?うそ~?フツーにヘコむわー…」


「仲良しか…いいこと聞いたぞっと☆」


いいこと

聞いた???



恋クンはフフッと笑みを浮かべると持っていたボールペンを指でクルクルっと華麗に回した。







ホント…


神崎 恋








何者なのっ!!??




「………て、ことで9時半からホールで始業式だから今のうちにトイレとか済ませとけよ~。」


先生が出席簿をパタンと閉じて教室から出ていった。


黒板には“大崎 直人”と書いてある。


どうやら担任の名前らしい。


………なおちゃん先生だな!

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