恋してキューピッド!
次の瞬間、

あたしの身体がフワッとまた宙に浮いた。

でも今度はさっきと違う…






て、







うえぇ!?





「ちょ!ちょちょちょ!先輩なにやってるんですか!」


「なにって…抱えてるだけだよ?」






抱えてるだけって…


コレ完全に…

















お姫さま抱っこじゃーんっっ!



あたしの背中とヒザ裏に先輩の腕がしっかり回されていて、あたしの耳はちょうど先輩の心臓のあたりにくっついていた。



夢!?
これ夢っしょ!?
ありえないもん!
先輩があたしをおおおおおお姫さま抱っこだだだだだなんてっ!


「じゃあ~…あとは先輩に頼もうかな☆いいっすか、任せちゃっても?」

「シオちゃん!?」


お姫さま抱っこされてるあたしをチラッと見てシオちゃんは「うまくやれよ!」と言わんばかりに目配せした。


いや、あの待って…


うまくやれよとか言う前に…


そんな余裕1ミリたりともないわっっ!

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