恋してキューピッド!
な、なんて贅沢なひとときなのっ!?


ハァ…と軽くため息を付きながら顔を天井に向け直した、



次の瞬間、




「へっ!?」






先輩の腕があたしの顔の両脇に伸びてきた。

完全に、はさみ撃ちされてるよね、あたし…



真上、数10センチ先には先輩の凛々しいお顔…




て…







なっなななななに!この体勢ーっ!!






こっコレはまさにカップルだったら…

その…あの…アレだよ…アレが…“コト”が始まってしまうような…


ロマンチックで
スウィ~トな


体勢…よね?




そう考えただけで身体が一瞬にして硬直した。




「…美羽。」



「はっはい!?」



「さっき…廊下で僕がどうとか、言ってなかった?」


「え…………」



“遥先輩だけだもんっ!”





アレか…!



「……い、言ってないですよ?」

「ホントに?」

「ほほっホントです!」

「…あ、そう…ちなみに、ウソついたら………襲うよ?」

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