恋してキューピッド!
「あ、そう。」


え、あの、

あ、そう、って…


聞いてきたわりにあっさりな返事ですね。


まぁいいけど…さぁ…


あたしは唇をとんがらせ髪の毛をワシャっとかきながら下を向いた。




「ぷっ…ふふっ…」

「えっ!?なっ!なんですかっ!?なに笑ってんですかっ!」


「だってスネてんだもん。」


「スネてないですっ!」

「あははっ。ホント美羽っておもしろい☆あははっ…」


「ちょ、あの、先輩…笑いすぎ…」



先輩のツボがわかんないんですけど!


でも…爆笑する先輩も…



これまたカッコいいー☆



笑った顔までイケメンとか尊敬しちゃうよー。



「はーっ、おもしろい☆」

「は、はぁ…」


笑いすぎて涙目になった先輩は指で目をゴシゴシとこすると、あたしの方に顔を向けた。


「美羽ー。」

「は、はいっ!」

「おいで。」

「へっ!?」

「ここ、おいで。」


そう言うと先輩はベッドの端をポンポンと叩き、隣りに座るように指示をした。

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