恋してキューピッド!
……………………




…………お、遅かった………か…。






てか…



いったあああー!!!





止めに入ったつもりが手前にあった机に体当たり!机とともに豪快に倒れたあたし…



サイ…アク…




「なにやってんの。」

「ぬあッ!!」



倒れたあたしの顔をのぞきこむようにして恋クンがしゃがみこんだ。



「あの、鼻血出てるし。」


「ふぇっ!」


ジンジンする身体を起こして鼻の下を手で触って確認する。



「ヒイッ!ちちち血だ!」


指先真っ赤!



「だから鼻血出てるって言ったじゃん。………はい。」



アワアワしているあたしに恋クンは真っ白なハンカチを手渡した。


「そんな真っ白なハンカチ…恐れ多くて使えないよっっ!」


「血出してるヤツが何遠慮してんの。」


「わっ!」



受け取らないあたしに恋クンは呆れたように軽くため息をついてハンカチでゴシゴシと鼻血を拭きとってくれた。


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