恋してキューピッド!
どうやらジャムだと思っていたのは海苔の佃煮で、佃煮のビンのとなりにイチゴジャムが置いてあった。



「………しょっぱ!」

「一応一口食べてみんのな…海苔味パン。」



「ママー…パンおかわり~。」


「ごめーん!もうそれで終わりなのよ。」


「え~!!」


「ざまぁ。」


「…潤、一口ちょうだい!」


「あぁ!?ふざけ倒せ。なんで俺の朝飯をお前にやんなきゃなんねーんだよ。」


「ケチ。」


「自業自得だろ。佃煮ってことを教えてやっただけありがたいと思え。」


「……ぶぅ。」



あたしはほっぺたを膨らませると、ハムエッグとサラダをペロッと食べ、オレンジジュースで締めた。




「ごちそうさま~。」

その足で洗面所に向かい、歯を磨き顔を洗う。

顔を洗ったらなんだか少しシャキッとした。



部屋へ戻り制服に着替え、化粧をして髪の毛を整える。


あー頭が働かない…



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