恋してキューピッド!
「なにその素敵なファンタジー。ついに現実逃避か?」


「もしもって言ってんじゃん!もーしーもっ!」


「あーそーだねーいたら信じるわー。」


「うわ、流されたっ!」


「流してはいないよ。適当に答えただけ。」


「一緒だよ!ジョーは夢ないなぁ。」


「お前はいい加減目を覚ましてくれっ。」



なんだよ~バカー。


あたしはジョーが前を向いてることをいいことにあっかんべーをした。





キキーッ!



「うぎゃっ!」



自転車は急ブレーキをかけ止まった。



やばっ!
まさかバレた!?



「ど、どーしたの?」


「………は……は…蓮海…蓮海遥っ!」


「え?」



ジョーの後ろからヒョコッと顔を出してみると、真っ黒な髪の毛に長身の男子が立っていた。



「……あ、柏木☆」




はっ遥せんぱいっ!


< 69 / 166 >

この作品をシェア

pagetop