恋してキューピッド!
「お願いジョー!後ろ乗っけて~!」

「やだよ、お前重いんだもん。」

「オイ!」

「つーか……お前、ローファー、左右逆じゃね?」


「え!?…ヒッ!」


ジョーがあたしのローファーを指差したので確認すると、左右反対に履いていた。

ナイナイ!
なにこの凡ミス!
マンガじゃん!




「サイアク~…っと、あわわわっ!」

「ぅお!」


慌ててローファーを履き替えるがバランスを崩し自転車にまたがるジョーのほうに倒れかけてしまった。


何やってんのあたし!



「昔から思ってたけどお前って、もう存在自体がギャグマンガだよな。」

「ほっとけ!今日は占いで最下位だったからしょうがないの!神様が決めたことに人間は逆らえないんだよ!」


なんとか履き終えるとあたしは自転車の後ろにまたがった。


「結局こーゆーハメになるんだよなー…出発すんぞ。」


「はあーい☆」



あたしはジョーの腰に手を回した。


フゥ、

これで遅刻は免れたなっ☆




「さっきの話だけど…え、お前マジで神様とか信じてんの!?」


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