恋してキューピッド!
―――――――――


「おはよーございまーす………て…なっなに!?」


教室に入るとあたしの席のまわりに女子が群がっていた。




「あぁ、きたきた。」

「シオちゃん!あたしの席のまわりがとんでもないことにっ!」


「いやアンタの席じゃなくて原因はその隣にあると思うよ。」



シオちゃんが指差す方に目を向ける。


女子の間からチラッと見えたのは、



「……あ、そういうことね。」



恋クンだった。



「なんかねー、早速ウチのクラスで恋クンに相談して成就した子が3人いるらしいよ~。」


「ええ!?」



『明日までには付き合うことになってると思うけど…』


『原さんのデータが入った矢で…』


『あと岡崎さんと高橋さんも…』



「ねぇ、その3人って……」


「あ~何だっけなー…原さんと~、岡崎さんとー…」

「高橋さん?」

「そうそう!高橋さん。なんだ、知ってんじゃん。」


「あっ!ミューちゃん☆」

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