恋してキューピッド!
「つまり俺はミューちゃんの恋を成就させにやってきたと言っても過言ではないよねっ。」



恋クンがまたパチンッと指を鳴らすと今度は恋クンの反対の手にアイスティーが入ったグラスが現われた。



「で、好きな人は誰?」



優雅にアイスティーを飲むとチラッとあたしの顔を見る。




「…悪いけど、それ、あたしじゃない人にして。」



「なんで!?せっかく両思いになれるのに!?」


「そりゃあ両思いになれたらうれしいよ?うれしいけど、神様の力を借りて両思いになってもうれしくないってゆーか…それじゃ意味ないってゆーか…あたしは自分の力で頑張りたいから!他の女子と、一緒にしないで欲しい………じゃあ…か、帰ります。」



ソファーから立ち上がると屋上をあとにした。





「他の女子と一緒にしないで、か…やっぱりおもしろいねミューちゃん☆ますます気に入った♪」


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