瞼の人-マブタノヒト-
「澪、おは〜〜。」
『ユーリ、おはよ。』
『あれ?花は〜??』
「花とメグは朝練だって。大変だね〜部活組は。」
『だね〜。』
私とユーリは入学してすぐ“茶道部“に入った。
全員どこかのクラブに所属しなければいけないうちの学校。
茶道部と言っても名前と違って華やかではなく、ただお茶とおやつを食べながら話す。と言う実質帰宅部みたいな気楽なものだった。
「ね、聞いて。昨日のメール今も続いてるんだ〜」
携帯のメール画面を見せながら満面の笑顔のユーリ。
『良かったじゃん!!』
「でね〜今日帰りコンビニ寄ろかなって!!いっぱい話せるかなぁ〜〜。」
マジかっこい〜って携帯画面相手に惚れ惚れ顔のユーリが可愛いかった。
カーディガンのポッケに入って振るえてる携帯を取り出し、届いたばかりのメールを開いて驚いた。
『ユーリ。…高宮君からだ。』
「マジに??」
「何て?何て??」
画面を覗き込むユーリは私より興奮してた。