瞼の人-マブタノヒト-
いつもは全然気にしないのに、鏡の前で念入りにチェックしてる。
鏡に映った私は震えてた。



う゛ー…緊張する。



いつもは会話で溢れる帰り道。

…なのにユーリと私のせいなのか今日はみんな黙々と歩いてた。


「ユーリに澪、緊張しすぎでしょ〜〜マジ笑えるし!!」

「花、さっきから笑いすぎ。二人とも折角の機会だしいっぱい話せるといいね。メグも二人に負けない様に頑張る!!」

「…じゃ〜花も斎藤君、真剣に行ってみよっかなぁ〜??」

「そうだ!!花、昨日メールどうだったの??」

「えへへ〜聞いて〜。あのね…」




花と斎藤君の話は昨日からすごく気になってたはずなのに、ニヤけた花の顔は見えていても話は全く頭に入って来なかった。

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