瞼の人-ﾏﾌﾞﾀﾉﾋﾄ-

秋風

海が見える校舎、可愛い制服。
憧れてた高校生になって
もう数ヶ月がたつ。



中学ん時からの仲良しグループに、高校に入って出来た友達。
ちゃんと話した事もない好きな人。



毎日同じ生活の繰り返しの中でもやっぱりいつも全然違ってて、何でもない事が楽しかった。


毎朝友達と乗る長い電車も、一駅前で降りて歩く長い通学路もいつもいっぱいの笑顔で溢れてた。



｢澪〜昨日メールしちゃったぁ！！見て〜見て〜〜｣


｢れっいチャン、今日も帰り寄るでしょ？？｣


｢澪〜昨日あの後メールしたのん？｣


毎日楽しくて、でも何かをいつも探してた私達。