フェザールスタの肖像
王室資料館はシャトーの門から歩いて20分位。シャトーから門まで10分は確実に掛かるけど。
街の散策を兼ねて歩こうとローヒールに履き替えて、赤い絨毯を引いた階段を降りる。
全然、足音がしない。
階段は螺旋上にエントランスに降りる様になっていて、天井からつり下がる、大きなシャンデリアを間近に見る事が出来た。
キラキラと移動するたびに光が追ってくる。
資料館まで出掛けくると、お茶のあとかたずけをしている執事に声を掛けた。
「お供をいたしましょうか?道も解らずご不便かと。」
切れ長の茄子色の瞳は、私を見つめて黒髪を揺らしている。
白い肌に色気を感じて、唇の薄い桜色に気をとられた。
はぁぁ~、私なんかより断然美人だよね、男性なのに。
漆黒の美貌に見とれて、返事に間が開いてしまった。
こんな人が隣にいたら、緊張してしまう。
「……ありがとう、でも大丈夫よ。」
私はにっこり、断った。
「では、お車でお送りいたしましょう。お待ち下さい。」
へっ?!
今、断ったよね私。
私がびっくりしている事を気にも留めず、スタスタと茶道具を持って、廊下奥のドアで見えなくなった。
まぁ、送って貰えたら道に迷う事もないし安心かな。
街の散策を兼ねて歩こうとローヒールに履き替えて、赤い絨毯を引いた階段を降りる。
全然、足音がしない。
階段は螺旋上にエントランスに降りる様になっていて、天井からつり下がる、大きなシャンデリアを間近に見る事が出来た。
キラキラと移動するたびに光が追ってくる。
資料館まで出掛けくると、お茶のあとかたずけをしている執事に声を掛けた。
「お供をいたしましょうか?道も解らずご不便かと。」
切れ長の茄子色の瞳は、私を見つめて黒髪を揺らしている。
白い肌に色気を感じて、唇の薄い桜色に気をとられた。
はぁぁ~、私なんかより断然美人だよね、男性なのに。
漆黒の美貌に見とれて、返事に間が開いてしまった。
こんな人が隣にいたら、緊張してしまう。
「……ありがとう、でも大丈夫よ。」
私はにっこり、断った。
「では、お車でお送りいたしましょう。お待ち下さい。」
へっ?!
今、断ったよね私。
私がびっくりしている事を気にも留めず、スタスタと茶道具を持って、廊下奥のドアで見えなくなった。
まぁ、送って貰えたら道に迷う事もないし安心かな。