フェザールスタの肖像

片胸がこぼれ落ち、ドレスのホックが飛ぶ。
胸を隠そうと手を前に出す前に、男は胸の突起を口に含んだ。
「やめ…」
私は体を強等ばらせ叫ぼうとした、

ガチャガチャ…バタンッ！！

ドアが勢い良く開いて、いくつものろうそくの火が私達を照らす。
恥ずかしさに顔を隠そうとすると
男にグイッと抱きしめられ、大きく開けられたシャツの胸元に隠された。
周りを囲まれ、なんて言い訳したらいいの！！
「……無粋だな」

男が起き上がりながら、私の頭にキスを落とす。リボンのついた私の帽子はどこかに飛び、帽子に収められいた髪も酷く崩れ左半分は肩まで髪が落ちてしまっていた。

「姫様…なんと…お顔を上げて……」

座り込んでいた私に向かって、背の方から声を掛けられる。
胸を隠しているが、顔は上げられるハズもないし。


「私の侍女だ…マイマール殿…今は失礼してはくれないか…解るだろ？」

「…ならば、侍女の顔を見せて下さい。」

私を抱く男は溜め息をつき、私の後ろ髪を引っ張る。
私は痛さにウッと声を漏らし顔を反らさせた。

もう、なんて云う状況、助けて！

私を見た男達はほぅと息を飲み、ろうそくに照らされた私を確認すると