フェザールスタの肖像
「美味しいワインですね。」
さすがに王室が飲むワインは違うなぁ…とグラスを覗き込む。
松明の火がグラスに凝縮されてグラスを揺らすとワインを撫でているよう。
ワインを顔の前に掲げたらギュスターヴの顔がワインに写り込む。
そんな私の顔を見つめられる
「それは私の城で作ったワインだ。旨い為に造っている」
ギュスターヴはつぃと視線を逸らして教えてくれた。
ん?褒めたから、もしかして照れているの?
私は思わずニカッとした。
怖いタイプだけど、人として嫌いじゃないかも。
その時、テントの外の人々のざわめきが静まり、
数人の取り巻き達を連れた一際着飾った年にして
16、7歳の少女がテント前を通り掛かった。
フワフワと柔らかそうな金髪を揺らして歩く姿に見とれたけど
テントの中のメイド達やギュスターヴまで
頭を下げているので、慌てて同じように頭を下げた。
好奇心に負けてちらっと顔を上げて見る。
取り巻き達の中に、マイマール卿やあの王子と一緒にいた赤いドレスの女が居る。
私は慌てて顔を下げた。
うわゎ、気まずい。
さすがに王室が飲むワインは違うなぁ…とグラスを覗き込む。
松明の火がグラスに凝縮されてグラスを揺らすとワインを撫でているよう。
ワインを顔の前に掲げたらギュスターヴの顔がワインに写り込む。
そんな私の顔を見つめられる
「それは私の城で作ったワインだ。旨い為に造っている」
ギュスターヴはつぃと視線を逸らして教えてくれた。
ん?褒めたから、もしかして照れているの?
私は思わずニカッとした。
怖いタイプだけど、人として嫌いじゃないかも。
その時、テントの外の人々のざわめきが静まり、
数人の取り巻き達を連れた一際着飾った年にして
16、7歳の少女がテント前を通り掛かった。
フワフワと柔らかそうな金髪を揺らして歩く姿に見とれたけど
テントの中のメイド達やギュスターヴまで
頭を下げているので、慌てて同じように頭を下げた。
好奇心に負けてちらっと顔を上げて見る。
取り巻き達の中に、マイマール卿やあの王子と一緒にいた赤いドレスの女が居る。
私は慌てて顔を下げた。
うわゎ、気まずい。