フェザールスタの肖像
「マジバカみたい。」
思わず怒りと共に声に出していた。
ギュスターヴが
ん?
と私の声に振り返った。
「あれと一緒にしないで下さい。」
王子と取り巻き達から視線を外さずに言う。
声は怒ってる口調だけど抑えていられない。
ギュスターヴの視線は私の視線の先を見て
「はっ、嫉妬か?」
とバカにした様に言われて、私は睨み付けた。
「女の媚びを気持ちよさそうに受けりゃ良いってもんじゃない。そーゆーの嫌い。」
ギュスターヴはキョトンとしていたが、私の怒った顔と王子達を見比べて吹き出した。
「お前、感情があるんだな。安心したわ。ずっーと無表情だし鉄みたいにニコリともしない。女のクセに愛嬌もない。まして王子に向かって、その言いぐさ…」
鉄てっ、無表情てっ、そんなにひどい顔してた?
私は両手で頬を抑えた。
そりゃ、こんな訳わからない事態に笑えないよ。
「旨いワインと怒りは分かるんだな。」
ちょっとギュスターヴの笑った気がした。
少しだけど。
私はギュスターヴの笑った顔が嬉しいくて少しだけニコッと出来た。
ギュスターヴの言うとおり。ユウとミュウの事から心が強張ったままだもの。
思わず怒りと共に声に出していた。
ギュスターヴが
ん?
と私の声に振り返った。
「あれと一緒にしないで下さい。」
王子と取り巻き達から視線を外さずに言う。
声は怒ってる口調だけど抑えていられない。
ギュスターヴの視線は私の視線の先を見て
「はっ、嫉妬か?」
とバカにした様に言われて、私は睨み付けた。
「女の媚びを気持ちよさそうに受けりゃ良いってもんじゃない。そーゆーの嫌い。」
ギュスターヴはキョトンとしていたが、私の怒った顔と王子達を見比べて吹き出した。
「お前、感情があるんだな。安心したわ。ずっーと無表情だし鉄みたいにニコリともしない。女のクセに愛嬌もない。まして王子に向かって、その言いぐさ…」
鉄てっ、無表情てっ、そんなにひどい顔してた?
私は両手で頬を抑えた。
そりゃ、こんな訳わからない事態に笑えないよ。
「旨いワインと怒りは分かるんだな。」
ちょっとギュスターヴの笑った気がした。
少しだけど。
私はギュスターヴの笑った顔が嬉しいくて少しだけニコッと出来た。
ギュスターヴの言うとおり。ユウとミュウの事から心が強張ったままだもの。