フェザールスタの肖像
首筋から耳元までスッとギュスターヴの顔が通り過ぎ、吐息の様につぶやくから、ビクッと体が反応してしまった。

「私なら、国の為に結婚なんてさせ、、むぐぐっっ」

大きな手で口を塞がれ、最後まで言えなかった。

ギュスターヴが困った声で、
「言いたい事はわかったが、それを聞かれてたらマズいだろ。」
ウンウンとたてに顔を振るが手を話してくれない。
自分の手ではがそうとするけどダメ。

その内、グイッと頭ごと抱きかかえられてっ首筋にギュスターヴの体温を感じ体が固く身構えてしまう。

「お前、いい香りがするな。」

首筋の香水が香っているのか、鼻先が首に触れたかと思うと解放された。

ぷはっーー。

空気を吸い込む。

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