フェザールスタの肖像
月明かりの中、テーブルの上で喘ぐ姿を思い出して顔が赤くなるのが解る。
「まぁ、可愛らしいこと。私の事解るのね?」

なんと言って良いか…困る、

うなずきながら、口を開こうとしたが

「アンジュ様付きののファンヌよ。あの時はお世話さま。
マイマールから聞いたわ、アルベール王子に私の身代わりにされた挙げ句にドレスまで剥かれた侍女て…、貴女?」

クスクス笑いながら言われ、ムッとする。
元はと言えば、貴女が王子とあんな所で!!

「出来るなら、今度は見つからない所にいて欲しいわねぇ。」
「ええっ?!次てっ、、、貴女ね!」


「忠告してるのよ。身代わりになってくれたから。わざわざね?私、アルベール様と今よりお近づきになりたいの。侍女風情が王子の馬に乗るなんて、立場もわきまえられないなんて私が困るのよ。」
まくし立てられて、言葉を挟めない!!

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