フェザールスタの肖像
ビクッーと体を震わす程、ギュスターヴは怖かった。

ベッドから少し離れ夜咲鳥を胸元から出した。

ホロロ…ホロロ…

小さな声で夜咲鳥が鳴いた。

灯りの下で見る夜咲鳥はピンクグレー色をしたかわいいインコみたいな鳥だった。

メイドが鳴き声を聞き近寄ってきた。

「鳥かごをご用意いたします。」

無表情で話し掛けてきたけど、親切。

「ありがとう。」

「ナナにも部屋を用意してくれ。」

ギュスターヴは出て行こうとするメイドに話し掛けた。

鳥から顔を上げると、メイドとギュスターヴがこちらを見ていた。
ナナとは…、私らしい。

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