フェザールスタの肖像
「えぇっ…。」
焦って変な声を出してしまった。

メイドさんなんてどうして良いか解らないよっっ~

「アノ、私ではご不満デ…スカ?」
明らかに狼狽するメイドさんに
違う!違う!頭を振る。

訝しげに私を見つめ何かを待っている。

困った…。


「あの、お名前は?」

メイドさんは両手を前で揃え
「エマです、元は現代で泊まっていたホテル シャトードゥリムレットだってシャトー〈城〉と付くぐらいだから、センスが良くて豪華だったけど、何か桁違い。

ポカンと口を開けてタペストリーを見上げていると、メイドさんは、
「ナナ様付きのメイドになりました。」と、一礼。


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