フェザールスタの肖像
誰もいない部屋で、少しウトウトしてしまったようだった。
椅子の上で、はっと目が覚めた。
「お待ちくださいっ!」
エマの声がドアの前で聞こえた瞬間、ギュスターヴが乱暴に入って来た。
「!!!」
ギュスターヴの形相を見て、言葉を失う。
青ざめたエマがドア前で立ち尽くしている。
にらみつけるギュスターヴはズカズカと歩いてくる。
「……アルベール王子は大丈夫なの??」
おそるおそる声を掛ける。
睨みつける様にギュスターヴが、押し殺した声で
「王子が呼んでいる…今宵が峠だ。この城にいる者だけで見送る。」
私は、峠と言う言葉を聞いた途端、思考回路がキレた様に何も考えられなくなった。
「見送るって…どういう…こと?」
「王子は意識を失う寸前だ。最後の時までには………王と王妃の居城からは間に合わないだろう、王城からは遠すぎる。」
椅子の上で、はっと目が覚めた。
「お待ちくださいっ!」
エマの声がドアの前で聞こえた瞬間、ギュスターヴが乱暴に入って来た。
「!!!」
ギュスターヴの形相を見て、言葉を失う。
青ざめたエマがドア前で立ち尽くしている。
にらみつけるギュスターヴはズカズカと歩いてくる。
「……アルベール王子は大丈夫なの??」
おそるおそる声を掛ける。
睨みつける様にギュスターヴが、押し殺した声で
「王子が呼んでいる…今宵が峠だ。この城にいる者だけで見送る。」
私は、峠と言う言葉を聞いた途端、思考回路がキレた様に何も考えられなくなった。
「見送るって…どういう…こと?」
「王子は意識を失う寸前だ。最後の時までには………王と王妃の居城からは間に合わないだろう、王城からは遠すぎる。」