もう、すきじゃない。
秋の夜
いつからだろう
気付いたときには
先輩をみるたび
心がいっぱいになっていた。
あたしが好きになったのは
2つ年上の部活の先輩だった。
部活は軽音部
先輩は部長さん
あたしはバンドのリーダー
気付いたのは夏合宿の最終日で
帰りのバスはみんな疲れて寝ているのに
あたしだけは眠れなかった。
たまに起きて伸びをする先輩の手にドキドキした。