スキ☆キス
まっ、まぁ…
手紙作戦が失敗した時のために、他の方法も考えてあったし…
「おい、なに隠れてんだよ」
仕方ない、被り物作戦決行!!
私は昼休みに100均で買ってきたヒョウの被り物を被って、一琉の前に姿を現した。
「やっ、やあ!」
「………………」
超裏声で話しかける
きっと、これで一琉も私じゃないって思うはず…
「何してんだよ、ブス」
「なっ…なんでバレてっ…
じゃなくてっ!ワタシはブスじゃないニャン」
「………ニャン?」
あれ、ヒョウってネコ科だよね?
え、もしかして違う!?
まっ…まぁどうでもいいや
「だから、エリちゃんを避ける理由を教えて欲しいニャン」
私は動じずに会話を続けた。
「……お前さ、それ恥ずかしくねーの」
そう言って一琉はこちらに呆れた視線を送る。
あんたに言われたくないわ!