スキ☆キス
 


「だから、居なくても平気なんて、そんな寂しいこと言わないでよ…」



下を向いたらなんだか泣きそうだから、必死に眉間に皺を寄せて一琉の目を見る。

男の前で泣くなんて、しかも一琉の前でなんて絶対嫌



「ぶっ…」



ぶ?

突然、目の前の男は口を抑えてこっちを見た。



「なに…「お前、相変わらずブスだな!」



んなっ!



「ブスじゃないしっ!かわ…ふっ、普通だし!!」

「うわ、少し遠慮してるし」



さらに笑う一琉

なんだか久しぶりに、いつもみたいな会話ができてる…



「あー、わかった。
もう避けねーよ
ずっとお前の友達で居てやる」



一琉の大きな手が、クシャクシャと私の頭を撫でる

なんだか、不思議な感じ。

それに…

"ずっと友達"

その言葉に、違和感を感じるのはなんでだろう?



「返事!」

「あっ、うん!!ありがとう!!」



それを聞いて、一琉は私の頭から手を離すと辺りを見渡した。



「つか、虎子は?」



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