スキ☆キス
「って、なわけねぇだろ!!」
ベシッといい音が響く
私は叩かれた箇所を両手でさすった。
「いったぁあ!何すんのさぁ!!」
なんで叩くの
そしてなんでノリツッコミなの
「バカかお前、俺がそんな嘘信じるわけねーだろ」
「バカにバカって言われたくないし」
あんたにバカにされると世界で一番むかつくし
「それよりな、お前な」
うわー、そこ流しますか
「なに?」
私は腕を組んで一琉を見上げた。
「俺は決めたぞ、お前らのキューピーになってやると!」
「キューピー…?」
え、あのマヨネーズの?
私が疑問に思っていると、一琉は自信たっぷりに私を見下ろした。
「あぁ、そうだ。
お前と達海をくっつけてやるって言ってんだよ」
「はぁ!?」
なにそれ!
そんなの頼んでないっ
しかもそれってキューピーじゃなくてキューピッドじゃ…
「安心しろ、お前は黙って期待しているといい」
何を、期待しろと…?
否定する間もなく、一琉は気持ち悪いくらい爽やかに帰って行ってしまった。
何だか嫌な予感がする…