スキ☆キス
 


眉間に皺を寄せてヒョウ柄男が私を指差した。



「だいたいコイツが俺に…っ「わぁー!!!!!」



唇を見ないように、手のひらで自分の目をおさえる。



「何?ってか聞かれたくないことなら、普通おさえんの耳じゃない?」



達海が最もなことを言う。

でもあたし、目おさえなきゃ本当にやばいから…



「とにかく、コイツが俺に「いやぁああー!!!!!」

「「……………」」



度々邪魔をする私に苛立ち始めたのか、ヒョウ柄男が私の両腕を掴んで目から離した。



「お前、うるせーよ」



な…近っ……

顔の距離、わずか5センチ



―ドクッ



やばいって!やばいんだって!!



「ぎゃあぁあー!!!!!」


―ドゴッ



「ゔっ…」



鈍い音が廊下に響いて、男がお腹をおさえながら目の前で倒れた。



「いやーっ!!!!!」



犯人は、私だ。



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